なぜまたブログを始めようと思ったのか。ブログとTwitterをやめてからもう6年はたつ。tweetをせず、他の人のtweetも読まないのにアカウントはそのまましておいた。1000を超えるつぶやきをそのまま残しておいたのは、散らかした部屋をほうっておけない性分からすれば、まだ未練があったのか。先日思い立って、ようやく削除した。
さまざまな言葉が飛び交う仮想空間に、他者を意識しながら声を出してみる気が失せたのに、またなぜブログを書くのか。10年日記を始めて8年。読書ノートも5年前からつけている。しかし、いずれも思いつくままに書くという性格ではない。頭の中で、独り言を続けていても、すぐに忘れ、消えていく。日々の生活に追われる若いときはそれでもよかった。しかし、高齢者に区分けされる年齢に入って2年。1月に心臓弁膜症の手術をすると、人生の残りを強く意識するようになった。入院後しばらく続いた、すぐに息の上がる心臓が、「メメントモリ」と人生に限りのあることを諭してくれた。そんな日を送るうちに、老いの日々を現在進行形で記していくことは、あっというまに過ぎていくいまを確認するうえで意味があるのではないかと考えたのだ。
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