何年も耕作されていなかった実家の畑に、ライ麦のタネを蒔いた。2年前に別の畑に秋蒔きした残り。前回はよく育ってくれたが、春蒔きはどうか。夏に生い茂っていた草は枯れ、その下の土は軟らかだ。不耕起草生農法の始まりだ。
夏の終りに聞くヒグラシは物悲しく、しみじみとします。我が身を老いたセミに喩え、移ろう日暮しを思いつくままに綴ります。老いたセミの日々は仏語で《Les jours de la cigale âgée》。モリエールの国にヒグラシはいないようです。そもそもセミそのものがパリなど北のほうには生息せず、セミといえばプロヴァンスを連想するようです。 やがて死ぬけしきも見えず蝉の声 芭蕉
2024年3月27日水曜日
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新しい庭
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